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結婚外性関係

結婚外の性関係の詳細については、別の本(『姦通のモラル』)に書いているので、ここでは、たんに、この問題についての要点をあげるにとどめたいとおもいます。
性のメカニズムのもつ自由の原則が、性を結婚の枠内にのみ制限するものでないことは、これまでにくりかえし述べてきたとおりです。
性が結婚外において重要な要素として存在するものに恋愛があることは、いうまでもありません。
そして、恋愛が本質的に結婚と異なるものであるかぎり、恋愛と結婚が併存することも、けっしてありえないことではないといえましょう。
そのばあい、結婚外性関係は当然のこととして認められなければなりますまい。
恋愛以外の結婚外性関係も、また、自由な性のメカニズムからいって否定できないことはいうまでもありません。
会話の中からその人の性格や望みなどを見つけられれば、出会った人は自分にとってどんな人なのか、わかりそうですね。
現代の結婚の本質は、夫婦はそれぞれ、夫であり妻であると同時に、一個の自由な人格であり、したがって、夫婦であるからといって互いに相手を所有物視したり独占したりすることは許されない、ということでした。
このような現代の結婚の本質を認めるかぎり、独占物でない自由な人粕のいかなる行為も、他の何ものかによって制約されることはありえないといわなければなりません。
まして、現代の結婚は、夫婦の性関係のみによって成り立つものであるどころか、性関係は結婚の一要素でしかないことをおもえば、自由な性のメカニズムにもとづく結婚外性関係が、何ら結婚と矛盾するものでないことが明らかとなるでしょう。
なお、念のためにつけ加えたいことは、結婚外性関係が、生殖と分離した性のメカニズムにもとづくものであることを忘れてはならない、ということです。

参考:

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